
郵便教育
メールやSNSなどの利用が増加し、子どもたちが「手紙」や「はがき」を使って便りを送る機会が減少しているといわれています。
そんな中、はがきの宛名の書き方を知らない小学生の増加という結果を受け、TOSSと日本郵便が協力して、「手紙の書き方体験授業」に取り組んでいます。
季節のお便り、手書きならではの温かさなど、手紙・はがきの良さを子どもたちに伝えていけるような取り組みを行っています。
宛名が書けない子どもたち!?
平成21年度の全国学力調査ではがきの宛名の書き方が出題されました。その結果、全国の小学6年生の3分の1が正しい宛名の書き方を知らないという実態が明らかになりました。


引用:文部科学省 平成21年度 全国学力・学習状況調査 【小学校】報告書より
郵便教育をすべての子どもたちに
そこでTOSSと日本郵便が連携して、「郵便教育をすべての子どもたちに」を合言葉に開始したのが「手紙の書き方体験授業」です。
平成25年度からは中学校版のテキストも作られ、現在多くの小中学校、特別支援学校で採用されています。平成26年度もテキストをリニューアルし、高校でも活用できるように教材を開発しています。


このテキストの特徴は、「実際の郵便はがきがついてくる」というところです。テキストで手紙の書き方を学び、はがきを実際に書いて投函するところまで学習できるのです。
単に手紙の書き方を学ぶだけでなく、「年賀状」「夏のお便り」「季節や行事のお便り」「切手」「郵便の歴史や文化」などについても学ぶことが出来ます。
授業に関連して行った「実際の手紙のやり取り」において、子どもたちが「地域、家族などとの関わりを持つことができる」 「郵便はがきという本物を使う経験ができることが重要」 「楽しさ、感動、感謝、責任、喜びといった心の繋がりを持つことができる」などの多くの声が聞かれます。
最近は、子どもたちのはがきのやり取りをしたものを応募する「はがきでコミュニケーション全国発表大会」の募集にも力を入れています。



参考・引用HP
●郵便局 手紙の書き方体験授業
●郵便局 はがきでコミュニケーション全国発表大会
●TOSS郵便教育